無座無座の泉

2018年11月25日。某twinrailが結婚式を挙げたその日、僕は福島県にいた。場所は会津若松駅。前日、水戸駅で一泊し水郡線で郡山まで北上し、磐越西線の車内で郡山駅で買った山菜釜めし(おすすめです)を食べて会津若松へと至った。会津若松駅には以前一度来たことがあるのだが、その時は高速バスだったので今回は列車を乗り継いで帰ろうと、そういうことである。

会津若松駅みどりの窓口できっぷと会津田島からの特急券を買おうとしたところ、JRではないので特急券は買えないという。つまり、会津田島に行かなければ座れるか分からないということらしい。

不安な気持ちで近くにあったミスタードーナツで時間を潰しながら調べていると、びゅうプラザならば特急券を買えたらしいという。今にして思えばこの時に買っておけばよかったとは思うのだが、ここでスルーしてしまう。結局乗車券のみを持ってリレー号会津田島行きに乗ることに。

単行の気動車に揺られているとアナウンスが入る。「本日、リバティ140号は全席満席となっております……」

それじゃあ会津田島から普通列車に乗るしかないだろうと思うが、実はリバティは下今市以北では乗車券のみで乗れるのである。列車の本数が少ないための特例で、公式ホームページにもきちんと記されている。

特急リバティの特急料金 | 特急列車 | 東武鉄道

 下今市以北停車駅相互間(下今市東武日光間、下今市会津田島間)のみ乗車の場合に限り、乗車券のみでご利用いただけます。

 ただし、乗車券のみでご乗車の場合、座席の指定は行いません。座席の指定を行う場合は特急券が必要です。

 会津田島駅で適当に座って車掌からの検札を待っていると、どうやら鬼怒川温泉で満席になるらしいので、そこから立ってくれと言うことらしい。何だよ鬼怒川温泉大人気じゃん。箱根に比べたら寂れてるかも知れないけど、それでも6両編成の特急を満席にするくらいの需要はあるんだよな。

鬼怒川温泉までにとりあえず後続の特急列車を調べていると、後続の特急列車は軒並み満席で、きりふり76号までないという。すげえな東武特急。きりふりは350型という、少し(?)古いタイプの車両で、スペーシアやリバティに比べたら格が落ちるのだが、そうも言っていられないところまで来ていたので、web予約をしてしまうことに。持っててよかった魔法のカード。そのお陰でDL大樹も見られたから、よかったのかな……?

果たして17時36分、きりふり76号に乗り浅草へと向かった。twinrailは池袋のウイグル料理店で結婚式の二次会を始めていた。

よい子のみんなは乗車券を買うときには特急券も一緒に買うんだぞ。マロンマンとの約束だ。