多摩で完結する生活

11月2日に多摩市に行ってきました。多摩市は『まちカドまぞく』の舞台となった場所で、聖蹟桜ヶ丘を捩った「せいいき桜ヶ丘」なる駅が登場したりしています。

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まちカドまぞくの舞台となっている多魔市は、「最強の魔法少女の下、光の一族と闇の一族がゆるく共存している町で、住民はいろんなことに慣れきっていてスルー力が高い」と記されています(原作2巻25丁目より)。裏を返せば、他の町はヤバいということであり、登場するのはほぼ多魔市内での話です。原作だと奥奥多魔にキャンプに行ったり動物園に行っていますが、基本的に多魔で完結します。

フォロワーさんが「東京の理想は同じ町にある学校や会社に徒歩や自転車で通い、週末に都心へ遊びに行くこと」と言っていました。ところが、こと多摩市に関して言えば大学生はともかく、高校1年生くらいだと市内で完結できてしまうんですよね。有名なテーマパークならばピューロランドがあるし、映画ならばイオンシネマ、温泉ならば極楽湯、公園ならば桜ヶ丘公園や多摩中央公園、文化事業ならばパルテノン多摩、デパートならば京王百貨店聖蹟桜ヶ丘店……。だから、わざわざ渋谷や新宿に出なくても何とかなってしまうんですよね。

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「都会に出かけることなく」というのは実は大変で、地方都市にしてしまうと県庁所在地を求めてしまうし、じゃあ県庁所在地で満足するかと言えばまず「東京」「大阪」みたいな土地に憧れを持ってしまう。『涼宮ハルヒの憂鬱』で古泉が閉鎖空間を作ったのは本編の描写からして梅田です。西宮から車を走らせたんです。

ところが「多摩」になると、憧れの場所は東京都区部しかありえない。かといって下手なベッドタウンにしてしまうと週末に出かけて行ってしまう。週末に出かけさせることなく市内で完結できる多摩の町ってどこになるかというと、選択肢は限られていくんですよね。そう考えると多摩市を舞台にした「まちカドまぞく」って上手いなって思うんですよね。ニュータウンもあれば昔ながらの街もあるしで。

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マンションだけでなく一戸建てもあって、なおかつ緑もきちんとあるんですよね

というわけで皆さんも「まちカドまぞく」を観ましょう&読みましょう。