「このタイトルなんやねん」って思いますでしょうが、今しばらくお待ちください。とりあえずそこまでの経緯を話させてください。
福島駅から私鉄の飯坂線に乗ります。飯坂温泉は福島の奥座敷と呼ばれていて、何かの参考にならないかと思った。私鉄の目的地はたいがい温泉か寺社か都会なんですよ。
私鉄の阿武隈急行と飯坂線の乗り場はJRから離れているけど、駅構内から乗り換えができるので割と便利。
中央線にある(らしい)接近表示が未だ健在。
月曜日に、県庁所在地の駅の朝8時半近くに阿武隈急行と飯坂線の二方面からほぼ同時に到着するというだけあって、島式(頭端式)ホームは降車客で溢れかえる。東急1000系を改造した列車に乗る乗客は少なくて、始業のデッドラインなのか高校生と思われる乗客が乗っていた。
飯坂温泉で下車し、足湯もあるということで旧堀切邸を見学。
堀切家は豪商で、豪商と言えば地元民から金を巻きあげるみたいな、あまりいいイメージではないのだけれど、堀切家は飯坂の大火の際に私財を投じたり、学校を作ったりとめちゃくちゃ有能な家らしい。なわけで、この家系、堀切善兵衛が慶應からハーバードに留学し、福沢諭吉と懇意だったりとか、堀切善次郎が関東大震災での復興に尽力したとかそういう人がゴロゴロ出ていて、なんだか凄い。
飯坂温泉はたいへん趣のある場所だった。日帰り温泉も普通にあるのでまた来たい。
さてさて、福島に戻って東北本線を南下して郡山、郡山で昼食を食べて磐越東線でいわき、そこから常磐線の普通列車に乗り換え。気付けば時刻は夕方の5時を回ってました。それでも2時間少々あれば上野に着くので気楽です。
水戸からはグリーン車に乗ることに。平屋車端部は12席だけでコンパートメント感があります。乗っているのは僕だけなので貸切状態。
17時50分過ぎに列車は土浦に到着し特急の通過待ち。ここまで来ると近いもんです。ホームをぼーっと見ていると、ふとあることを思います。
「そういや冬優子の家ってここら辺なんだろうか」
冬優子というのはアイドルマスターシャイニーカラーズに登場するアイドルです。猫かぶり系で、他人に本性を見せないキャラらしい。「らしい」というのは、僕はアイドルマスターシャイニーカラーズをプレイしていないためです。
ともかく、その冬優子が茨城出身なのです。実家から通っているらしいので、つまり、冬優子は茨城に住んでいると言うことです。じゃあそれはどこなのか。
茨城県は縦に長く、移動するだけでも大変な時間を要します。東京から結構来たなあって思うくらいの水戸でさえ真ん中くらいなので非常に大変です。それはすなわち、東京に出るのに苦労する地域があるということでもあります。
『アイドルマスターシャイニーカラーズ』は283プロダクションに所属するアイドルが大会で優勝するために頑張るというゲームです。すなわち、283プロダクションのある場所に通わないといけません。そのため、遠方出身のアイドルなんかは「寮」に入っている場合があります。283プロダクションの事務所の所在地は、どうやら聖蹟桜ヶ丘らしいので、「茨城県にある実家から聖蹟桜ヶ丘に通っている」というのが大前提です。
そうなると、東京に通いにくい場所、例えば水戸線や関東鉄道常総線沿線、鹿島臨海鉄道、ひたちなか海浜鉄道、水郡線沿線あたりはアウトだろう。あと、常磐線は高萩で中電が系統分離されてしまうので、北茨城も多分ないだろう。あまり通いにくいと親から「寮に通ったらどうなの」とか言われてしまう。
ところが、寮に入ると他のアイドルと会う時間が増えるので素性がバレてしまう可能性が高くなるので、彼女としてはそれを避けたいと思うでしょう。となると、実家から通うしかないわけです。じゃあ逆に茨城でも東京に近い方、例えば取手とかだとどうなるのかと言えば、それはまた微妙なところだと思う。近く過ぎるとバレるリスクは上がるわけだし、それなりに遠ければアイドルに食事に誘われても「家に帰らなきゃいけない」という理由を付けて帰れるわけでな。
そんなことを考えながら牛久とか龍ケ崎市とか眺めていたわけだけども。「ここから上野まで1時間かあ」とか思いながら。アニメとかDVDとかを集めるのが趣味な彼女なら山手線で秋葉原まで出るのかなとか。
ところで、聖蹟桜ヶ丘って府中より西にあるわけで、そもそも茨城から聖蹟桜ヶ丘自体行くのが大変なんだよな。僕の住んでいる場所から京成とか遠いもんな。鉄ヲタからしてこうなんだから、もし冬優子が常磐線沿線だったら日暮里(山手線)新宿(京王線)聖蹟桜ヶ丘ってルートになるわけだ。山手線約半周するってどうなんだ。まずそれだけで疲れるよな。ゆっくり中電グリーン車で通ってきて欲しい。でも牛久から日暮里だと50.6kmで平日1000円になってしまう。経費で落ちないかな。
でも、あの格好で電車に乗っても違和感がないとしたらつくばエクスプレスなのかもしれない。