架空鉄道趣味に影響を与えた駅3選

鉄道趣味には「架空鉄道」というジャンルがあります。文字通り存在しない鉄道を考えるというもので、車両や路線、駅といったものを考えるというものです。

一介の鉄道趣味者が考える鉄道である以上、趣味や思想というものが混じりがちなのは避けられないわけです。現実でも欧州をモチーフにしたりしますので大目に見て欲しいと思います。

今回は僕が架空鉄道を作るにあたって参考にするというかこういうのに影響を与えたという意味で近所の駅などを3つ紹介します。

江ノ電藤沢駅

僕が小学校4年の頃に祖母が亡くなり鎌倉駅から徒歩圏内の墓地に埋葬されることになりました。

必然的に墓参りに行くのに鉄道を利用することになるわけですが、藤沢から江ノ電で鎌倉に出るか、JRで大船経由で鎌倉に出るかの2つになります。JRが113系と211系が走っていた頃で113系に当たると「新しいの乗りたかった」などと言っていた時の話です。

そんな江ノ電藤沢駅は、僕の「駅のターミナル・始発駅」感を確立させた駅舎です。

小田急百貨店2階から雨に濡れずホームへ辿り着け(そもそも小田急百貨店を含むエリアがペデストリアンデッキで構築されているという構造です)、頭端式ホームの改札を通るとアーチ状の屋根で覆われたホームが出迎えてくれます。もっと言えば改札の前には昔、「江ノ電の珈琲屋さん」という喫茶店がありました。改札近くにある喫茶店というのが好きなのもこれが影響していると思われます。こんな性癖マシマシの駅から出発して併用軌道(江ノ島~腰越)とかドアカット(腰越)とかあるわけで、そりゃ人気になるわけです。

 

鵠沼駅

それまでは主に藤沢から鎌倉の乗り通しで利用していた江ノ電で途中下車をする機会が訪れます。

中学校3年、父親が病気になり鵠沼駅近くの病院に入院することとなりました。ちょうど入院したのが夏休みだったこともありお見舞いに行くことになりました。それで利用することになったのが鵠沼駅です。

今は自動改札やタッチ決済が導入されていますが、当時は交通系ICカードなどというものもありませんでしたので、自動券売機で「入挟済」と書かれた切符を購入していました。

この駅舎に惹かれたのは半地下という構造。要は地下に改札があるのと本質的には変わらないのですが、この駅が江ノ電という小さな鉄道会社だという点です。地方私鉄と言えば構内踏切だとか方向別改札だとかそういう駅ばかりを想像してしまいがちですが、こういう駅舎を知ることで選択肢の幅がガツンと広がるというのを実感しました。

 

藤沢本町駅

大学に入り藤沢本町駅が最寄りの職場でアルバイトをすることになります。

駅舎としては何の変哲もないものだと思うのですが、僕の架空鉄道における標準駅舎である「改札は1箇所で線路と垂直に面している、跨線橋で行き来ができる相対式2面2線」が確立されたのがここです。東急池上線御嶽山とか参考にしていたらまた違ったものになるのが面白いところです。

正直、駅舎自体も箱形で何の面白みもないのですが、むしろ面白みもない感じが量産感があっていいなと思います。地方私鉄になると改札が2つとかになりますが、基本的にこれを守っていると思います。

 

以上だいたいこんな感じです