9月の頭ごろ、ツイッターに流れてきた一つのツイートがありました。「山万を始発から終電まで乗り通すとどうなるのか」というものです。
山万とは千葉県のユーカリが丘というニュータウンを走るゴムタイヤ式新交通システム(大雑把)のことで、一周15分程度のラケット状の環状路線です。ともかく、この路線に始発から終電まで乗るのだという。
最初は「またオタクが何かやっているな」と思っていたんですが、いつしかこの挑戦を眺める人がTLに増えてくるようになりました。結局この挑戦は無事完遂、副社長やユーカリが丘のマスコットのツイートなどの登場もあってさまざまなメディアに取り上げられるということになりました。
ともかく、面白いことをやっている人を人はもっと見たくなるというのが自然の道理であり、かくいう僕もフォローをしました。
で、その挑戦者ことひがし(らすかる)さんはいぬいぬいさんのファンらしい。僕はてっきり艦隊これくしょんの不知火のことが好きなのかと思いました。いやね、不知火が「ぬいぬい」と呼ばれているのですよ。それがどうも違うらしいと言うのが分かったのがしばらくしてで、どうやら中野カルチャーセンターというアイドルにいぬいぬいというメンバーがいるらしい。
ひがしさんがツイートに中野カルチャーセンターの画像を使用しており、その画像だけ見るとアイドルらしくないアイドル活動をされているもので、ますますこのアイドルが何者なのかが気になり始めるわけです(9月4連休の時あたり)。ひがしさんが完全トレースをしているのを稲沢で見ていたのがちょうどこの時。
10月頭あたりに「中野カルチャーセンターの皆さんとお話ができるので中野カルチャーセンターさんのライブに来てください」と言われたのでメンバー3人をフォローをする。
圧がすごい もう逃れられない
中野カルチャーセンターの楽曲を聴いてみる。
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相模大野で乗り換え!? またこんな僕を直撃する歌詞!! 親の顔より見た厚木なかちょう大通りの看板!! バス37分って東京工芸大学だよね毎朝お世話になっておりまさした!!
動画を見る。
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アイドルが小田急江ノ島線をここまでガッツリ使ってくるなんて前代未聞ですよ。ええ、ええ、江ノ島線のロマンスカーは少ないですよお気持ち痛いほど分かります。
なんなんだこのアイドル。めちゃくちゃ面白いじゃん。見守ってみたいよな。
そういう経緯があってライブに行きたいと思うようになりました。
元々僕のフォロワーさんはデレステ(アイドルマスターシンデレラステージ)のライブに行く人が多く、西武ドームとかナゴドとか、果ては台湾でのライブを見に行くことも多かったわけです。
ところがまあ、チケットが取れない取れない。四季島じゃないけどイープラス打ちをしないとまず無理で、それがあって行きにくいなあと思っていまして。きっぷもそうですけど、10時打ちしないと取れないものは存在しないものだと思っている身には非常にきつい。結局どのライブにも参加しないまま今に至るわけです。
それがこの中野カルチャーセンターのライブはそういうのがない。これが初心者にとってとてもよかったですね。「お待ちしております」と言われたときの快感。11月までは平日主体だったライブに土曜が入るようになり、これは行けると踏んで11月28日に予約を取りました。
ひがしさんと18時に新高円寺の日高屋で夕飯の汁無しラーメンを食べていると(おごってくれてありがとうございました)、常連さんも隣に加わって19時にライブ会場である新高円寺のLOFT Xへ。
入口で入場料とドリンク料を支払って中に入ります。
会場では既にライブが行われていました。タイムテーブルというのが決まっていて、アイドルが入れ替わり立ち替わりでライブを行うという形式。中野カルチャーセンターは20時15分から20時45分の30分間。
会場の大きさは上記の画像は最後部から撮影したわけなんですが、この近さです。学校の体育館より小さくしたような会場で歌っているわけです。この近さがまず驚きです。若い女の子がこの近さにいるんだから、そらガチ恋が生まれてしまうのも分かります。
そういうわけで、この近さでこうなんだからもっと近くにいたらどうなるか。
ここまで撮れるんです。最前列に人がいないのでスマホのカメラで望遠をほぼほぼ使わずにこうなります。
披露したのは『はじまりはいつもこんな気持ち』『美大は西にありがち』『お部屋さがしは中チャ不動産』『てずくりモノレール』『金曜劇場 好きだけじゃダメみたい』の5曲。持ち曲5曲中5曲披露してくれました。もはやこれはワンマンライブみたいなものなのでは?????? どれもいい曲ばかりなのでめちゃくちゃテンション爆上げです。
『美大は西にありがち』の「今日はもう終わり」のところで大鰐駅の駅名標を掲げる参加者
とても楽しい。何も知らずに踊ってしまった。
濃密な30分が終わって最後のトリを飾るのが奇天烈ノンフィクション(60分)。中野カルチャーセンターの映画にハンダさんという方が登場するのですが、そのハンダさんが奇天烈ノンフィクションのプロデューサー。映画の中でアドリブの指導をしていたことからして面白いというのが事前に分かっていただけに、MCが割と楽しみだったというのはここだけの話で。いや実際普通に面白かったし、肝心のライブもこのご時世でありながら割とはっちゃけたような感じのライブで面白かったです。
隣にいたひがしさんが「シャッターチャンスですよ」というので何かと思っていたら、ツイートに流れてくる「やっぱり日高屋中ジョッキ」じゃないですか
最後は隣の人たちと肩を組んで「にんげんっていいな」の大演奏。日本人にとって馴染みがあるので一体感が醸成できて、これは旧制中学で学生が肩を組んで校歌や寮歌を歌うのに似ているなと思いました。でんでんでぐりがえってバイバイバイ
終了後は物販。
予約特典の写メとチェキ券を購入しての撮影。同人即売会で付けるネームプレートを見せると「マロンさんですね」って言ってくれたり、「踊ってくれてありがとう」みたいなこと言われたのがむちゃくちゃ嬉しかったですね。あれは麻薬です。
何だかんだで話したりして小田急で帰ろうかなと思ったら玉川学園前で人身事故。新宿区を赤化して朝に帰宅。ライブも楽しかったし地域共通クーポンでシウマイ弁当が食べられたから全部ヨシ!!
会場でお会いしたみなさん、ありがとうございました。町田でのワンマンライブで会いましょう。
なお、一緒に帰ろうとしていたひがしさんは、果敢にも動くか分からない小田急に突撃していってすごくチャレンジャーだなと思っていたんですが、彼は元からああいうバイタリティの持ち主だったんだなと検索して思い知りました。